【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第2章 Prolog.
「だーかーらー、前にも言ったよねぇ?朝倉さん?いい加減に直してもらわないと困るよぉ」
うっせこの野郎。薄らハゲなのバレてんだよ
『も、申し訳ございません!』
「もぉー、今日中なんだよ?早く直してよね帰れなくなるよぉ?」
他の会社のことなんか知らないけど、上司って嫌味ばっかなの?てかこれ私の仕事じゃないですけど!?あなたの仕事ですよね!?てか今日追加多くないですか!?
『わかりました』
まぁ、文句はあっても表情はにこやかに。私は頭が良いだけでは生きていけないのを知っている。だから磨き上げた演技力。学生時代はこれで内申を良くしたものだ。
おっと、あのうすらさん(笑)に怒られてしまうので集中しようか!
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『ふぅ……終電には間に合うか』
あのうすらさん(笑)に追加で仕事を擦り続けられ、普段よりなすりつけられる量が多くなってしまった。
他の社員ももう帰っていておそらく私1人。そんなことを帰り支度をしながら考える。
バタッ
そして目の前がホワイトアウト。
立ち上がったのだが、今は床に倒れている。
連日の徹夜でさすがに体に限界が来ているんだろう。
徹夜をしたのは鬼滅の刃最終回が来てしまったのでショックで1話から2週目に行き、気が付いたら一気見していたからだが。
何とか気怠い体を起こし、会社の戸締りをして駅に向かった。
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"2番線に電車が参ります"
アナウンスを何となく聞き取り、2番線来るから移動しよ!と勢い良く立ち上がった。勢いよく立ち上がったのが悪かったのか前に倒れそうになる。そう言えば今日体調悪いんだったっけか……。
それどころじゃない!!急いで足に力を入れ踏ん張ろうとする。
しかし力が入らず前にフラっと歩いて行く。
歩いていく!?やばいこの駅柵とかないよ!?後ろだ!
もういっその事恥をかいてでも後ろに転べ!!
ドンッ!!
『え……?』
押された……?
両手でしっかり手の平で……?
明らかに私を殺そうと"キィィィィイイイ!!!"
意識が遠のいていく。