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【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように

第7章 転機




どうしてこんなことに……

結衣
『あぁ……憂鬱だ』

義勇
「(こんなこと前例にないほど高待遇だ)しっかり見てもらっておけ」

結衣
『そうですよね……はぁ……』

私たちは今、かのあのおはぎを待っている。
いや、食べ物を待ってるんじゃなくて……


「水の呼吸を扱えないような半端者はどいつだァ?」

あぁ……もう嫌だ。私は彼が鬼を極度に嫌って、かなり容赦ないことを知っている。

しかも今日すごい風強いし、髪はボッサボサなのに櫛が通らないしでかなりイライラして気分が優れない日に苦手なキャラとご対面とは……私、今日上手くやれる気がしない。

義勇
「(人の妹だ、半端者だなんて言うな)……ここだ」

いや、言い返せよ。(私以外には分からない程度に)少し嫌な顔をしていた事から嫌に思ってくれたのは分かるけど。

結衣
『お初目にかかります。私、水柱冨岡義勇の妹の冨岡結衣にございます。本日は私めに御教授願えるそうですね。よろしくお願い致します』

実弥
「……そうか、お前か。常駐は……大したもんだァ。ただ、技を使えなければ強い鬼は斬れねェ。俺は、御館様やあまね様にお前に教えるように頼まれたが、お前の実力を知らねェ。テキトーに今お前の兄貴と打ち合いでもしてくれェ」

え、この人投げてない?自分の仕事投げてない!?

義勇
「お前が頼まれたことだろう。お前が打ち合った方が測りやすいと思うが」

実弥
「つべこべ言わずにやれェ。やらなきゃ俺はお前の妹見てやらねぇぞ」

お、横暴だ……。

結衣
『お兄ちゃん……とりあえず』

徐ろにどこにあったのかわからないがいつの間にか用意されていた竹刀を取り、兄と向かい合う。
そういえば面と向かって打ち合うなんて初めてだ。打ち合うと言ってもニュアンスとしてはきっと、私が兄に技を放つだけだろうけど。

とりあえず……
結衣
『水の呼吸 肆の型 打ち潮……ッ!!』

義勇
「……」

いや、涼しい顔で受け止めやがってっ!!
まぁ、私の実力不足を兄に当たるのはお門違いだが……。

実弥
「なるほど……わかった。おい、冨岡の妹ォ」

私には立派な結衣という名前があるんだが

結衣
『はい……?』

実弥
「見て覚えろォ、それが早い」

だから、投げやりだってば……
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