第10章 honey.10
腰を押さえつけられ、熱い欲望がぴとりと肌に当てられる。
「…力抜いて。…俺を受け入れて…」
「ひっ!!…っ、あ…」
ぐぐっと腰を進める変態教師のそれが、ゆっくりと指とは違う圧迫感と共に中に入ってくる感覚。
「っ、キツ…」
はっ、と吐いた息と一緒に零れた変態教師の言葉。
ぎちぎちと狭い中をゆっくり、確実に…熱い欲望がねじ込まれていく。
「ぁ、あ…や…っ」
嘘だろ。
信じたくない現状に零れる涙と口元を唾液が伝う。
嘘だ。
嫌だ。
「…っく、ひっ……」
ぽたぽたと堪えきれない涙が溢れて、机の上に小さな水溜りを作っていく。
「…はっ、まだ全部入らないね…」
痛い。
痛い…!
ズキンッズキンッと痛む俺の下半身を無視してぐちゅっと入り込んでくるそれに、俺はぐっと唇を噛んだ。
「………ゅ、…むっ…」
絶望が体を支配した頭に浮かんだのは、もう随分と会っていないあいつの顔だったー…。
【END】