第10章 honey.10
それでもきつく縛られたネクタイは解けない。
俺が抵抗すればする程解けにくくなっているのは気のせいだろうか。
必死になりながら抵抗を続けていた時だった。
変態教師の指先がある一点に当たったのは。
「っひう!!」
ビリビリッと体に電流が走った様に俺の体が震え、より一層大きな喘ぎ声が口から零れる。
「…ああ。ここか…」
コリッ。
「ああっ!!ゃっ、ふぁあっ!!」
ふっと笑った変態教師はその一点だけを激しく攻め上げた。
「ぅあっ、やめっ!ひっ…!!」
擦れる度に体が跳ね、力が入らない。
ネクタイを解こうと動かしていた手首も止まってしまった。
「知ってる?ここ。前立腺って言うんだよ」
…前立、腺?