第8章 honey.8
くっそ…!!
まさか歩で抜いてしまうなんて!!!
自虐行為の後、激しく襲ってきた後悔に俺はソファーの上で顔を手で覆っていた。
しかもあんな事までしないとイけねえなんて…。
「くそっ…」
完全に俺の体は歩のせいでおかしくなってしまっている。
情けない…。
でも気持ちよかったことに変わりないので、それがさらに悔しい。
「………はぁ」
先程の行為で疲弊した体をソファーに沈ませ、俺は目を閉じる。
心地よい眠気がじわりと迫ってきて、考える事をやめ深く息を吐いた。
徐々に暗闇に落ちていく意識。
この行為を行ったことで、後で起こりえる出来事に俺は1ミリも気づくことなかった。