第9章 ※湯殿の恋契り※
「おまえの・・・、可愛らしい声を・・・、もっと聞かせろ・・・」
黒死牟は激しい抜き差しを繰り返しながら、キリカの乳首を指に挟んで扱き続けた。
キリカの艶っぽい声が黒死牟をますます昂らせていく。
「キリカ・・・」
熱く絡み付いてくる感触が心地好くて、狂ったように腰を突き上げる。
「あっ・・・、巌勝様っ・・、んあぁっ、もぅっ・・」
「私もだ・・・、キリカ・・・」
限界を迎えた黒死牟はキリカの胎内に大量の精を放った。吐精しながら、なおも腰を動かし続けた。一滴残らず、キリカの最奥に注ぎ込む。
ほぼ同時に達した二人の荒い息が湯殿に響く。
「疲れたか・・・?」
「大丈夫です・・・」
呟くキリカの頬は赤く上気し、快楽の余韻を漂わせている。黒死牟はキリカの身体を抱き寄せると湯船に浸かった。
「少し肩が冷えてしまったな・・・、しっかり浸かるのだぞ・・・」
言いながら、固まるように張り付いた前髪を払ってやった。
「・・・はい」
キリカは焦点の定まり切らない双眸で見上げた。快楽の余韻が濃く漂う惣闇色の瞳は妖しく濡れていた。
(なんと可愛らしい・・・)
放出したばかりにも関わらず、黒死牟は再び欲が滾ってくるのを感じた。
「もう一度いいか・・・」
囁くと、キリカに口付けた。キリカは黒死牟を見上げたまま、こくりと頷く。
「はぁっ・・・、あっ」
キリカを跨がらせると、下から勢いよく突き上げた。湯がバシャバシャと跳ねる。
先ほど吐精したばかりとは思えぬ程の固さでキリカの胎内を奥まで満たす。キリカも快楽の残滓に火をつけられてしまったようだ。足を黒死牟の背に絡め、抽送に合わせるように腰を振った。自らも快楽を貪るように動く。
「巌勝様・・・、もっとくださいっ・・・、あんっ・・」
黒死牟の腰は休む間もなく、キリカの胎内を蹂躙した。胸の谷間に顔を埋め、舌を絡めるように乳首を舐めた。
「んんっ、あっ・・・、やぁっ・・・」
舌が触れると、乳首に痺れるような快感が走る。キリカの哭き所を知り尽くした黒死牟は乳首をじっくり責め続けた。