第4章 「出口を探そう」
─春─
遊戯室で、色々調べていた。すると、机の中から見たこともない鍵を見つけた。
「………もしかして………これは………。」
私は、この鍵は出口の鍵ではないかと思ってしまった。でも、まだ決まったわけではない。
とりあえず、出口に向かえばわかるハズ。春は、遊戯室から出て出口に向かった。
廊下に出た瞬間から、私は走る。暫くして、一つの扉がガチャと、開く。
私は、慌てて急ブレーキを掛ける。そして、息を呑み込む。
そして、その部屋から出てくる人影………。
「おっ?もしかして、坩崎?」
「その声………もしかして………夜利他先輩?」
部屋から出てきたのは、夜利他先輩だった。私は、ホッと息を吐く。私は、鍵を見せて夜利他先輩に説明をする。
夜利他先輩は、最初は目を丸くしていたが、ニカっと笑い言った。
「一か八かだ。行こう!!」
「はい!!」
私と夜利他先輩は、お互いに頷いて出口に向かって走った。