• テキストサイズ

オイテイカナイデ………。

第3章 「行き先には、何がある?」


─柚菜─

渡邉先輩と別れて、だいぶ時間が経ってしまった。私は、涙を拭いて立ち上がる。


私は、奥の方に向かう。そこは、先輩の言った通りの僅かな隙間があった。


それも、私が隠れるスペース分しかない。そして、よく見るとそのスペースの所に小さな人形があった。


私は気になって、その人形を拾う。それは、とても可愛らしいかった。


金色の髪で、目がエメラルド色だった。クリクリの大きな瞳の人形。


此処に、あるのは少し不気味だが……それでもまだ可愛かった。


私は、その人形を持って図書室を出る事にした。


(…………先輩、大丈夫かな?)


私の頭の中では、渡邉先輩の事を心配していたのだった。
/ 115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp