第3章 「行き先には、何がある?」
─創─
俺は、よし!と声を出して賢厘の方を見て言った。
「そんじゃぁ、俺達も行動するか。」
「はいっ!」
俺達は、気合いを入れるがそんな事はすぐに、ブチ壊れた。その理由は………。
ガサガサと草が、揺れる音が聞こえてきた。俺達は、音が聞こえてきた方向を見る。
其処から出てきたのは………骨のむき出しの犬が2匹がいた。
俺達は、息を呑む。賢厘は、震える声で言った。
「なっ、なんだ!?この犬らしき骨は………!」
「らしきじゃね………。犬だ!」
俺は、声を張り上げる。此処は、逃げるしかない。犬は、目が無いのに痛い視線を感じる。
「ハッケン、シタ。エサダ………。」
犬が、そんな事を言っていた。俺や賢厘の顔色が、青ざめていく。
更に、最悪な状況ができた。犬の後ろから、少女が姿を現した。
「オニイチャンタチ、ミーツケタヨ。オニゴッコ、ハジメヨウ?」
クスクスと不気味に笑いながら、徐々に俺達に近付いてくる。