• テキストサイズ

オイテイカナイデ………。

第3章 「行き先には、何がある?」


─創─

俺は、今まで走っていたせいか、息がかなり上がっていた。一旦、立ち止まり息を整える。


そして、歩き扉を探す。その目的の扉がすぐに、見つかり開ける。


赤い薔薇が、沢山咲いてやっと中庭に出たのだと思った。そして、目の前に賢厘らしき人が、見かけて追いかける。


賢厘の後を付いて行くと、立ち止まった。俺は、後ろから賢厘と呼ぶと、ビクッと震えたが、振り向く。


俺の顔を見た瞬間、少し安心した表現をした。俺は、苦笑しながら賢厘の隣に並ぶと、驚いた。


誰かのお墓だった。


「賢厘……これは………。」

「僕にもわからないです。さっき人影を見て、来たらこれがあったのです。」


賢厘は、俺に説明をしてくれた。というか、人影って誰だったんだ?俺は、そんな事を疑問に思った。


俺は、お墓に近づきよく見る。しかし、お墓には何も書かれていなかった。


いや……書いてあったが、文字がかすれていて読めないだけだった。


「賢厘、梭業達は?」


俺が、質問すると賢厘は首を横に振るのだった。


「先程まで、坩崎先輩と居ましたが頭蓋骨に追いかけられて、はぐれてしまったのです。」


そうか……坩崎と一緒に居たのか、と思っていた。梭業は、無事なのかと思っていた。


賢厘は、俺を見て言った。


「梭業先輩の事が、心配ですか?」

「まぁ………な。」


俺は、素直に答えた。俺……いや、俺達は暫く、そのお墓を眺めていた。
/ 115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp