第3章 「行き先には、何がある?」
→左に行く。
僕は、左に行く事を決めて走り出す。頭蓋骨の諦めないで僕を追いかけてくる事自体に、僕は呆れていた。
しかし、そんな事を思いながらも心の何処かでは、恐怖感を覚えていた。
そして、風景が変わった。沢山の木……………森となっていた。
(…今度は、森!?)
僕は、驚きながらも休まず走り続ける。殺される事は避けたかった。
暫く走っていたせいか、かなり森の奥まで、来てしまった。
頭蓋骨は、もう追いかけてこなかった。寧ろ、頭蓋骨の姿がなかった。上手く、撒けたみたいだった。
僕は、その事にホッとしていた。
が……………………………。
ガブッ!
僕の右横っ腹から、強い衝撃を受けた。
「はぁ?」
反応が、遅かったせいか、僕の口の中は血の味がしていた。
そして、横っ腹から流れ出す血……………。
骨の犬が、僕を食べていた。
「………………も、う…わけが……………。」
僕の声は、そこで終わってしまった。
→BAD END