第2章 「交流と合流」
─賢厘─
僕達は、今先輩と共に廊下を歩いている。流石に、そろそろここの洋館は飽きてきたが、そう思ってられない。
いつあの頭蓋骨に、襲われるかわからないと思い、常に神経はピリピリとしていた。
僕は、溜息をしながら、僕の後ろから付いて来る先輩に話しかける。
「…先輩、大丈夫かー?」
しかし、僕の声が廊下に響くだけで先輩の返事がなかった。僕は、まさかと思い足を止めゆっくりと振り返る。
そこには、先輩の姿が何処にも居なかった。僕は、息を飲み込み叫ぶ。
「せ、先輩ー!!何処にい居るんですかー!?」
僕の視線の先には、真っ暗な廊下しかなかった。