第3章 「行き先には、何がある?」
僕は、必死に先輩の名を呼ぶ。それも、何回も何回も………。しかし、何も起こらない。何も、聞こえない。
不安だけか、残る。僕は、歯をかみ締め先輩を探そうと振り返ると………。
「っ!?」
先ほど廊下だったのにも、関わらずまるで別の世界に飛ばされたかのように、廊下ではなく………。
僕の目の前には、ただの壁があった。もう一度、前を向いたら、また、違う道がでた。
僕の頭の中は、グチャグチャだった。この一瞬で、何が起きたかわからなかった。
そして、石で出来た壁や床。一歩踏み出せば、足音が鳴り響く。
「………先輩を、探さないと………。」
そんなの事を思い壁から離れる。
しかし、その時!!!
バーンッ!!!
大きな物音が聞こえてきた。僕の後ろから聞こえてきた為、ゆっくりと振り返る。
そこには…………。
先輩が、言っていた。頭だけの骸骨…………。
頭蓋骨がいたのだった。