第2章 「交流と合流」
─創─
俺は、あの御札の、お陰であの幽霊少女から逃れられた。まぁ、御札のお陰かどうかこれから調べないとわからないが…………。
恐らく、幽霊が嫌う物は大抵決まっている。俺は、散らかった物をどかしながら、御札探しをしている。
流石に、物置の部屋だから、物が沢山あっちこっちと落ちている。それに、とても歩きにくかった。
俺は、溜息をしながら最後まで探し続ける。そして、大きなテーブルをどかすと、俺の探していた御札を発見する。
だが、御札の、数に俺は正直驚いた。恐らく、10枚以上が壁に貼ってあった。
(………こんだけ、貼ってりゃ………幽霊は嫌がるしな………。)
俺は、苦笑をしながら御札に手を伸ばす。しかし、俺は此処で1つ思った事がある。確かに、御札を持っていれば、安心するが………。
かといって、絶対に安全面とは考えにくい。強烈な幽霊だったら、恐らくこの御札は効かない。
俺は、手を引っ込める。持っていても効果が発動しなければ、荷物になってしまう。そう思い、御札に背を向ける。
俺は、ポリポリと頭を少し掻いて再び、他の物を探し始めた。