第2章 「交流と合流」
光が消えて、俺は目を開ける。古びた部屋が目に入る。元に戻ったみたいだ。
(………さっきのは、なんだったんだ?)
そんな事を考えていた。重々しい空気が流れ始める。何かの思い出に違いないだろう。
「ケタケタ…………。」
「っ!?」
奇妙な笑い声が、俺の耳に入ってきた。俺は、息を呑み辺りを見回す。何処も、変化は見られない。
(……気のせい、なのか?)
俺は、そう思ったが…………。でも、さっきは本当に笑い声だった。しかし…………。
「オニイチャン、コンナトコロデナニシテルノ?モシカシテ、ワタシトイッショニ、アソンデクレルノ?」
俺の目の前に、少女が姿を現した。だが、それも奇妙な格好だ。そして、いきなり現れる。やはりコイツは…………。
俺は、息を呑み数歩後ろに下がる。コイツに、触れてはいけないとなんとなく、分かった。
触れたら……殺されるのは間違いなし。捕まっても俺の人生が、終わってしまう。