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オイテイカナイデ………。

第2章 「交流と合流」


絵本も、かなり古かった。俺は,その絵本に手を伸ばし広い上げると………………。


「……っ!?」


絵本をどかした瞬間、その絵本に隠れた床には、血がべっとり付いていたのだった。既に、血は黒色に近い物だった。


恐らく、ずっと前の血だろうと思う。


その時…………。


その絵本が光出した。余りにも眩しく俺は、目を瞑る。やっと、眩しさに慣れたのかゆっくりと瞳を開ける。そこには、不思議な空間だった。


そこには、2人の少年と少女がいた。少年は、本………絵本を読んでいた。少女は、人形を抱えて少年に近づく。


「ねぇ、──!ねぇ、──!聞いてるの?」


少女は、少年を急かすように話掛ける。少年は、本を読みながら少女に言う。


「僕は、本を読む事が忙しい。遊ぶなら、他の人に言って欲しいよ。」

「──の意地悪!!」


少女は、頬を膨らます。顔は、はっきり見ないのが残念だった。でも、2人共同じ髪の色だった。少年は、溜息をして少女に向かって言う。


「──も、遊んでないで少しは勉強したほうがいいと思うけど。」

「勉強は、嫌だよ!!──遊ぼ!!」


少女は、少年の周りをピョンピョンと跳ね回る。暖かな空気が流れている。とても、平和だと思えた。俺の頬が、緩んでいくのがわかる。


そして、また光に包まれた。
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