第2章 「交流と合流」
入ってきたのは、あの頭蓋骨だった。私を追いかけてきた…………奴だ。
私は、歯をかみしめる。声を抑える。本当は、叫びたくて仕方ない。だけど、叫んだ所で、見つかりあの頭蓋骨に、確実に殺される。
(……………っ。)
頭蓋骨は、私達を探しているのか、部屋中をグルグルと当たりを見回す。どうやら、今の所私達の居場所を分かっていないみたいだ。
しかし、油断は出来ない。そして、数分後頭蓋骨は諦めたかのように、ズルズルと引きずりながら、部屋を出て行った。
(…………助かったの?)
私は、そう思いゆっくりと机の下から出る。賢厘も、ダブルベッドから出てきた。
2人共無事だった。私達は、お互いの顔を見て、安心したかのように、弱々しく笑う。
「先輩も、無事で良かったです。」
「本当にね。さぁ………早く皆と合流しよう。もう、此処に居るのは勘弁だしね。」
私の言葉に、苦笑をしながら頷く賢厘。私と賢厘は、この部屋から、出て行った。
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