第2章 「交流と合流」
─春─
私は、上手くあの、骸骨から逃げる事ができ、賢厘と合流が出来た。
ライトを辺りに照らし始める。
やはり、古びた洋館だ。
あっちこっちに、蜘蛛の巣がある。
そして、重い空気だ。
古びたダブルベッド、勉強机が二つ分位大きい古びた机、そして、椅子。
ここは、誰かの部屋だと考えるのが、正しいと思う。
「………ここ、誰の部屋ですかね?」
「わからない。でも、物凄い嫌な空気しか感じられない。」
賢厘は、机に近づいて色々と調べ始めた。
私は、壁に飾ってある絵を見始める。
色んな絵が描かれている。
絵の種類は、皆バラバラだった。
恐らく、この住人は絵を集める事だけに趣味があって、絵の種類は気にしていない人だとわかる。
だが……1つだけ違っていた。絵というより、写真だった。
その写真の下には、金属製で出来たプレートに、名前らしきものが、刻まれていた。
「菊峰?朔海?」
私は、思わず声に出して言う。
そこには、菊峰と朔海という名前が刻ませているが、もう2人が書かれているが、文字がかすれていて読めない。
解読しようと努力しても、無駄な事だ。そんな事は、私が一番わかっていた。