第2章 「交流と合流」
大きな音が、聞こえてきた。
何かが床や壁に当たる音だった。
息を呑み、ライトで後ろを当てる。
そこには、壁に赤………血で…………。
『ヒドイ!!オイテイクナ!!』
そう書かれていた。
あとは、手形がいくつもあった。
「……………怖い…………。は、早く……この部屋から出ないと………。」
カタンッ………。
日記の中から何かが落ちた。
足元を照らすと、鍵が落ちていた。
(………鍵?何処のだろう?)
古びた鍵を拾い上げる。
その鍵には、何も書かれていない為、不明である。
仕方なく、その鍵を、ポケットに入れ、この部屋を出た。