第1章 「恐怖の宴!?」
コポコポ………。
妙な音が耳に入ってくる。
俺は、ゆっくりと重たい瞼を開ける。
「っ!?なっ!?」
いつの間にか…………椅子に座っていて……目の前には何かの料理があった。
見た目も悪く、匂いも酷い。
何かの肉だとは、はっきり言える。
ただ、椅子に座っているだけだ。
縄で縛られてはいなかった。
状況が読めなかった。
「「ヨウコソ……」」
「っわっ!?」
俺の椅子の左右には、骨の剥き出しの犬がいて、喋っていた。
(………逃げられねぇー………。)
そして………人間の骨姿で現して言う。
「ヨウコソ…………キョウフノウタゲヘ。」
恐怖という言葉に、息を呑んだ。