第7章 「***********」
すると、夜利他先輩は澪香ちゃんに質問をする。
「一つ質問いいか?あの中庭にあったお墓って、誰のだ?」
澪香ちゃんは、答えた。
「アレハ…サイゴマデ、ワタシノメンドウヲミテクレタ………メイドサン。」
どうやら夜利他先輩が見たお墓は、メイドさんのお墓だった。
夜利他先輩は、そうかと答える。澪香ちゃんは、苦しげな表情を浮かべる。
「アァ……ヒトリボッチ…サミシイヨ……。」
私達全員は、思わず黙る。澪香ちゃんは、既に死んでいる為、一緒には居られない。
すると………。
「ヒトリジャナイヨ…。ボクガイル。」
澪香ちゃんの前に、少年が現れた。夜利他先輩は、声を張り上げる。
「確か、お前は、あの時の!」
少年は、ニコリと笑い言った。
「アリガトウ。イモウトヲ、タスケテクレテ……。」
やはり、あの時の日記帳で出てきた子供達だ
、と私は思った。
澪香ちゃんは、少年を見て驚いていた。
「………ユウト………?」
「ソウダヨ…。ゴメン、オクレテ……デモダイジョウブ…コレカラハ、ズットイッショダカラ……ネ?」
ユウトと言われた少年は、澪香ちゃんに手をさしのべる。澪香ちゃんは、その手を掴み2人は、光に包まれる。
本来なら、有り得ない現象だ。でも…今現在、それが目の前に起きている。
澪香ちゃんは、私の方を見て笑顔を見せ言った。
「サイゴ、ワタシハビョウキデ、シンジャッタ。オネエチャントアッテ、ヨカッタトオモッテイル。アリガトウ!!」
「ボクモ、ニイチャンタチニカンシャ、シテイル。アリガトウ!!」
ユウト君は、夜利他先輩に向かって言った。夜利他先輩は、優しく微笑んでいた。