第4章 「出口を探そう」
→賢厘を殺さない。
やはり、此処は殺さない方がいいだろうと私は思っていた。
けど、そんな事を思っても扉は開かない。けして、開かないのだ。
クスクスという不気味な笑い声が、聞こえてくる。私は、聞こえてきた方向をみる。
不気味な笑みを浮かべて、此方を見る少女。
「ネェ………ドッチガ、シンデクレルノ?」
私は、息を呑み込む。少女は、私達のどっちかが、死ぬ事を望んでいる。
私は、再び一本のナイフを見詰める。
→やっぱり賢厘を、殺す。(106ページへ)
→殺さない。(107ページへ)