第1章 ATXチーム
新西暦と呼ばれる時代。
人類が地球へ本格的に進出してから約二世紀が経過していたが、人々の生活そのものは21世紀初頭と何ら変わりなかった。
それは、旧西暦時代地球へ降下した二つの隕石による被害と混乱の為、人類の進歩が一時的に停滞したからである。
そして、新西暦179年。
アイドネウス島に第三の隕石「メテオ3」が落下した。
メテオ3の調査を行ったビアン・ゾルダーク博士は、それが人工物であり、何者かの意図によって地球へ落されたものだと確信した。
何故ならメテオ3は、L5宙域に突如出現した後、地球へ落下…しかも落着前に減速していたことが判明したからである。
また、メテオ3の内部には他社に閲覧させることを前提とした状態で、人類にとって未知の物質と技術情報が封入されていた。
それらはエクストラ・オーバー・テクノロジー……「EOT」と呼称され、地球連邦政府上層部の面々で構成された「EOTI特別審議会」とビアンが責任者を務める「EOTI機関」の厳重な情報管理の下、更なる調査が進められた。
そして、何者か……すなわち地球外知的生命体が使用していると思われる前兆10メートル以上の有関節型起動兵器のデータが発見された時点で、ビアンは彼らに対し強い警戒心を抱いた。
ビアンは地球外知的生命体がEOTを人類に提供した目的を推測し、それが達成されるまでの過程に、侵略行動が組み込まれている可能性が高いと判断した。
また、彼は地球外知的生命体…コードネーム「エアロゲイター」による侵略の危機を連邦政府や連邦軍に訴えた。
事態を重く見たノーマン・スレイ少将は、地球圏防衛計画を提唱。
エアロゲイターに対抗し得る人型起動兵器「パーソナルトルーパー」の開発が開始されることとなった。