第8章 【レオナ】King's love②
何度も何度も突き立てて吐き出した欲が溢れ出す。
背後からの攻めも、向かい合っての抱擁も、互いの愛をぶつけ合う形として重なり合った。
何度目かの絶頂に意識を途切れさせたサユから、やっとレオナのモノが引き抜かれる。
蜜と欲が溢れるサユの秘部をペロリと舐め、独特の味に渋顔をしたレオナは彼女の身体を整えてやると、シャツを一枚羽織り自分もベッドに身体を沈めた。
片腕をサユの頭に回し、その優しい寝顔を見つめてしまえば、思わず自分も微笑みを落としてしまう。
「レオナさ~ん?」
よすぎるタイミングで部屋に入ってきたラギーに、軽食を依頼したレオナは大きなあくびを一つした。
「やり過ぎじゃないっすか?」
軽食を運んできたラギーは、ベッドの下に散らばっていた衣服を拾い整える。
澄ました顔で、軽食を摂るレオナに一言告げれば、小さくため息を吐かれた。
「お前のせいだ」
「はぁ?なんでッスか?」
「お前が、こいつに変な事吹き込んだんだろ」
あっという間に、肉食獣の腹に収まってしまった食事。
ラギーは、大したことは言っていないと反論しながら、後片付けをする。
レオナの腕枕でスヤスヤと眠るお姫様にご愁傷さまと唱えながら……。