第2章 【リドル】It's tea time②
「時間が遅くなければ、こういう事をしても問題ないと?」
リドルはサユの頬に手を滑らせ、そのまま下ろしていく。首、鎖骨、胸、腹とゆっくり下ろされていく彼の手はとても優しくもどかしい。
「そう言う問題でもなくて……」
「じゃあ、僕とこういう事するのはイヤなのかい?」
耳元に口づけを落とし、フッと息を吹きかけてくるリドルに、サユは思わず身体を震わせた。
嫌なはずはない……まだ経験は少なく恥ずかしさは大いにあるけれど、リドルと過ごせる時間は幸せ以外の何ものでもなく、キスをしたりできるのは自分だけの特権であると思えば拒否する理由は見つからない。
「でも……」
「僕もたまにはルールを破ってみよう。キミのためならいとも簡単なことだよ」
リドルはサユの身体をそっと抱きしめながら、自分が寝ていた位置へと彼女を横たえた。もちろん大きな抵抗はなく、拒絶されていないことを是としたリドルは、もう一度彼女の唇を貪り始める。
それと同時に身体を撫でられ、部屋着の上着はゆっくりと外されていった。
露わになった胸に這わされた手はその柔らかさを堪能するようにゆっくりとそして優しく揉み遊ばれる。
胸の頂にはなかなか触れてこないリドル。それでもその手つきにサユの身体は反応しゾクリとした快感を拾い始めていた。
小さな嬌声が聞こえ始めてリドルは笑みを浮かべる。
少し手に余るサイズの彼女の胸は、柔らかく甘いスイーツの様で……リドルはそこへ顔を近づけて彼女の香りを堪能し始めた。
「あっ……だめっ……匂ぃっ…んっ」
そんなに匂いをかがれては恥ずかし過ぎると、リドルの頭を押さえようとするサユであったが、彼の愛撫に力が籠らないのでなんの抵抗にもならない。
「今日も甘い香りがするね。トレイの苺タルトも敵わないくらいにいい香りだ」
そう言ったリドルは、胸の頂を軽く人差し指で弾いて、跳ねた彼女の身体を押さえるようにそこへ唇を這わせた。舌を数回行き来させれば、硬くなり始めていた頂はあっという間に硬度を増し、感度を上げる。
何度も舌で舐め、指で弾き、摘み上げ、吸い付いてはまた離す……繰り返される刺激にサユの声はどんどん甘く艶かしいものへと変わっていった。
あの獣が邪魔をしないでくれるといいと頭の片隅で願いながらリドルは行為を進めるのだった。