• テキストサイズ

銀色の夢(銀魂・ヘタリア短編夢)

第14章 ヤンデレ企画その①(ヘタリア・イヴァン)


「やあ、五十鈴。さびしかったかい?」


彼女は僕を見ずに、ただソファに座っている。


僕は彼女の前に座る。彼女の目には生気がない。


「死んじゃったかな?」


そっと頬に触れると、彼女はびくりと体を震わせた。


「ああ、生きてた。元気?」


僕の問いかけには答えず、五十鈴は僕から目をそらす。


君はいつもその調子だよね。でもね。君がどんなに抗おうと、それは小さな抵抗。


君が僕のものであることに違いはないのだから。


「さて、もう食べごろかな?」


そう言って僕は彼女のキャミソールの紐をおろすと、彼女は何事か叫んでソファから落ちる。


「滑稽な誘い方だね。でも、今の僕には十分だけどね…」


彼女を追うように僕も床に倒れ込む。



「五十鈴、…五十鈴!」



ただ自暴自棄なのかもしれない。


己の欲望も衝動も抑えられず、抑えようとせず。


今の僕はただの哀れな動物だ。


それが無性に、悲しくて寂しい。


「狂ってしまへばいゝのに」


僕が言ったのか君が言ったのか、定かではない。




だけど今も、君の目に僕は映らない。













/ 111ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp