【読切短編】ルール ルーム 〜◯◯しないと出られません!〜
第1章 リーチ兄弟といっしょ
●●『や……やったー!』
右葉曲折。恥ずかしい思いもありながら、なんとか
【偽物を 見つけ出せ】
をクリア出来たのではないだろうか!
私が1人で万歳をしていると、なんとお題が書かれた壁の最下部に ドアが現れた。
●●『いやぁ良かった!やっとこの部屋とも、おさらば出来ますねっ!』
あぁ、長かったようで長かった恐怖の時間。
私はしみじみとした思いを胸に、ドアへ向かって歩き出す。
しかし…
ガッ、
っと、後ろから両肩に手を置かれる感覚が…
●●『……え、…っと、』
私が恐る恐る振り返ると、左肩をフロイド。右肩をジェイドに、ガッツリと掴まれていた。
●●『な…なにか?』
「人魚ちゃんさぁ…、オレとだけじゃなくて ジェイドともキスしてたんだぁ?」
●●『っひ』
私を見下げるフロイドの瞳は、完全に瞳孔が開き切っているではないか!
「●●さんは浮気者ですねぇ。うぅっ、ひどいです…さすがの僕も、少しだけ傷付きましたよ…」
う、嘘泣きが腹立つ!しかし、こうなったジェイドを放置すると後で何かと面倒だ。
●●『で、でも、あれはいつも 2人が強引にっ…。
私がやめて下さいって言っても全然やめてくれないじゃないですかっ…!泣きたいのはこっちなんですよ…?』うぅ
「「………」」