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壁の薄い部屋

第1章 隣の音


次の日また同じ時間頃に、隣の部屋から聞こえてくる


もぉ、またぁ・・・

今日もお風呂上がりだ

どうせなら入る前にして欲しい、なんて訳の分からない不満がつい出る


どぅしよう・・・今日もしちゃうよぉ

隣から聞こえる艶のある声に思わず耳を傾ける


今日は痴漢ものかなぁ・・・そんな感じの内容が聞こえてくる


すっかり昨日の今日で身体がその声に反応してしまう


ふっ・・・ゃぁっ・・・

なんだか昨日よりも音が大きいのか男の声も女の人の声もハッキリ聞こえてくる


ダメぇっ・・・

そう呟きながら、立ったまままるで痴漢されてるように、自分の身体をまさぐってしまう


ゃっ、やめて・・・


Tシャツの上から揉んでいた手は荒々しく素肌へと

乳首を時折引っ張り、聞こえてくる男の声に合わせながら身体を手が這う


ぐちゅり、と布の上からでも湿りを知らせるその音はすぐ指が横から侵入してくる


ぁ、だめっ・・・


くちゅくちゅ、チュクっ・・・


あ、あ、っ・・・


ほら、お前のイク姿ホームにいるヤツらに観てもらいな


そんな男の声と共に指の動きが早くなり、いい所ばかりを擦りつけ膝がガクガクと震える


あ、もぅ立ってられなぃ・・・


あぁんっ、だめっぇっ・・・イクっ、イクぅぅぅ!


その声に合わせるように私も

らめぇっ・・・あぁんっ・・・


口を半開きガクガクと膝を震わせながら逝ってしまった

はぁ、はぁ、はぁ・・・


まだこれで終わりじゃねぇよ


今日はまだ続いてるみたい・・・隣からの音は引き続き聞こえてくる

どこかに連れ込まれて第2回戦開始みたい・・・


私もとりあえずソファーにうつ伏せる

火照った身体は聞こえてくる音に反応してまたムラムラと熱を帯びてくる


そんな・・・ぁ、一人で続けてなんて・・・だめ・・・

でも手は聞こえてくる音に合わせて乱暴に身体をまさぐる


やぁっ・・・

聞こえてくる音はセックスが始まっているようだ


女の人の気持ちよさそうな声も高らかに聞こえてくる

指で中のいい所を擦ってみるけど足りない

うぅ・・・ゃ・・・違うのぉ・・・


女の人のもっととねだる甘い声と、よく聞いてみると音声とは違う男の息遣いが聞こえてくる


あっ・・・これってもしかして・・・


隣の人の声・・・

すごく、興奮してる・・
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