• テキストサイズ

【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第4章 襲撃




朝休み

またの名を登校時間





「ふんふふーん♪」

「ご機嫌ですね沙織」

「私ヘアアレンジ大好きだから嬉しいの!
よく妹達にやってあげてたんだよね〜」

「妹さんは確か双子でしたっけ?」

「そうそう!一卵性だから違いが分かりにくいんだよねぇ…
あ!でも私は"お姉ちゃん"だからね!頼りにして!」

「ふふ、頼りにしときますねお姉さん」

「むふふ〜」




私は、珍しく早く登校した沙織に髪をアレンジさせられていた





「完成!」

「わぁ、器用なものですね!」

「えっへへー、もっと褒めてもいいよ」


沙織がしてくれたのは、上品なハーフアップ
普通のものではなく、ハーフアップの結び目の上に編み込みを施し、大きなハートを型どっているのだ

この髪に結うには中々技術がいるはず




「すごいですよ沙織!私あなたのこと寝坊助でぐうたらだと思ってましたが見直しました!」

「ありが!………いや、ありがたくない」

「あはは」


おちゃらけながらも、素直に沙織の器用さに感心している


(すごいなぁ…
私はずっとやってもらう側だったもんね…)




小さい頃は、よくお母さんにやってもらった

私は髪を触られるのが好きで、弟のイトナが産まれるまではよくおねだりしていた
髪を色々な型に結んでもらったり、お風呂上がりに乾かしてもらったり



千春が驚いたように言う

「沙織にもこんな一面があったんだね」

「千春はこの前ぐちゃぐちゃにしてたもんね〜」

「笑いながら言う事じゃないでしょ…
私は運動系女子だからね!」

「だから胸が薄…」

「よし表出ろてめぇ」

「ふふふ」


クスクスと笑ってしまう
背後から千春の殺気を感じるが、決して振り向かない

振り向けば終わりだ。



鏡で結ってもらった髪を見ながら言う

「沙織はヘアアーティストになれるんじゃないでしょうか?」

「うーん、でも今回はやりやすかっただけだよ
ほら、充希の髪は綺麗な灰色でサラサラだし」

「確かにそうだよねぇ
ねぇ充希、トリートメント何使ってるの?」

「えぇ?んー、私はやっぱり定番の椿ですかねぇ……」

「「あ〜」」


2人が納得して髪について話し合う中、私は1人鏡に映る髪色を見る


「………………」







/ 87ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp