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Sogni d'oro/GIOGIO Parte5

第4章 桜の時/ジョルノ


イタリアにも、日本の桜が見られる素敵な場所がある──


そんな噂を聞きつけたのはナマエだ。すぐさま行ってみたいとブチャラティに志願し──パッショーネの支配下調査(?)の名目の元、ナマエ#ジョルノ、ミスタの3人がやって来たのは、イタリアの首都 ローマ。
ネアポリスからの所要時間……高速列車に乗って約1時間弱だ。


「長かったなァ、案外よォ……」
「そうですね……」
「そう? 私は遠足気分で楽しかったけどなぁ〜」


列車から降りて、両手を挙げながら背伸びをするミスタの傍らで、ジョルノも首を左右に曲げてストレッチをしている。
一方ナマエは笑顔でそう話し、まだまだ元気そうだ。その様子を横目に見ながら、ジョルノとミスタも顔を見合わせ、フッと笑う。


「それにさ、これでも1番速い列車に乗ったんだよ? まぁ、その分経費はかさんじゃったけどね……」
「そこら辺はよォ、別に気にする必要はないんじゃあねーの? だってよォ、費用は全部ブチャラティ持ちだぜ? なんなら、経費でみんなにお土産も買って帰ろうぜ!」


それに対し、ナマエまでもが『うんうん』と相づちを打つ始末……
任務そっちのけで旅行気分を楽しんでいる2人に、ジョルノがやれやれと言った表情を浮かべる。でも、普段ネアポリスでは味わえない特別感がいいのかもしれないと、ふと思う。


「で、こっからはどーやって行くんだ?」
「えっと〜……E.U.R.(エウル)って地区なんだけど〜……地下鉄で行くのが1番分かりやすいみたい!」
「確か……最寄り駅はエウル・パラスポーツ駅。そこからラウレンティーナ行きに乗って南に20分程度……と言ったところですか──」
「さすがジョルノ! じゃあ、行こっか!」


キラキラとした笑顔を自分に向けるナマエを前に、胸の奥がギュッとなる思いがしたジョルノは、今、きっと自分の顔は赤くなっているかもしれない……と思わず顔を背けてしまう。
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