Sogni d'oro/GIOGIO Parte5
第3章 接吻/リゾット
夕暮れ時……
ここは、暗殺チームのアジト──
「ねぇ、リゾット……」
ソファーに座っている俺の背後から腕を回し、わざと胸を押し当てるかの様に抱きつく──
そして、甘い声で俺の名を呼ぶのはナマエ。
「ん、なんだ……?」
「ねぇ、ちょっと休憩にしない……?」
あぁ、今日はプロシュートの奴がいないのか……
こいつの一番は“プロシュート”
あいつがいない時は、決まって俺のところにやってくる……こいつにとって俺は、さしずめ2番手……と、言ったところだ。
プロシュートは、特定の女を作らない。
あいつもそれを承知の上で付き合っている。
例え身体だけの関係だとしても、あいつが愛をくれなくても、自分はプロシュートを愛しているからそれでいい──と、以前口走ってはいたが……果たしてそれは本心だろうか……?
そのぽっかりと空いた隙間を埋める為に、こいつは俺を利用する。こんな甘い誘惑で──
「ねぇ、リゾット……聞いてるの?」
「聞こえている……まだ、仕事中だ。ちょっと、待ってろ」
「嫌……、待てない──」
そう言いながら、首筋にキスを落としていく。
こいつは知っている──その次に俺がどうするのかを──
「仕方のない奴だな……」
「……分かってるくせに」
薄ら笑いを浮かべながら、ナマエが正面に周り、俺の上にまたがる。
「ふふっ、もう硬くなってる……」
そう言うナマエの髪をかきあげながら、深く唇付ける。
「んっ……んんッ──」
絡み付くように何度も何度も角度を変えていく──
そして、空いている手で胸を荒く弄っていく。
我慢しきれなくなったのか……ナマエが再び俺の名を呼んだ。
「リゾット……ねぇ、お願い──」
ナマエをソファーに組み敷いた──その時だ。
バンッ──と入口のドアが開く。