第2章 あの子は…?
江口side
あの日収録が終わってから何人かで飲みに来ていた。
西「ぱいせ~ん、次は何飲みます~?」
江「じゃあ、ビールで!」
木「あ!俺もビールお願い!」
西「は~い! すいませーん!」
江「あ、僕トイレに行ってきます!」
岡「江口くんのビールもらっちゃおうかな~?」
江「ちょっとー!?」
木「早く行ってこい!」
江「は~い」
(えーっと、トイレはこっちかな…?)
用を済ませて戻ろうとした時、前から足元がおぼつかない女の人が歩いてきた。
(大丈夫かな…?いやあれ絶対大丈夫じゃないやつ!!)
江「おっと、大丈夫ですか?」
『あ、すみませ……ん?』
(やばい!顔を見られた…!あまり詳しくない人であってくれ…!)
酔っているからなのか、それとも自分のファンなのか、、
(すごい見つめられている。あ!咄嗟とはいえこの状態はまずい!!!)
女の人の肩と腰に手を回していたのである。
江「すみません!!!」
これツ〇ッターに書かれたら終わるな……。などと考えながら席に戻ると案の定いじられた。
あれから数日後、今度は事務所の後輩たちを連れて同じ店に行くことになった。
もちろん財布として……笑
西「ぱいせん!今日もありがとうございます!!」
斉「ありがとうございま~す!!」
中「ありがとうございま~す!」
宏太朗に壮馬、ヨシキ…!
よし!飲むぞー!!!
西「あれ…?」
江「ん?どうした?」
西「いや、今通って行った子ってぱいせんがこの前…」
江「あ、、、」
斉「え!?なになに!?彼女!???」
江「いやいや違うから…笑」
中「じゃあ、誰なんすかー?」
江「また今度な。」
そう言い残して彼女を追いかけた。
(また酔ってるな…。)
江「あの~大丈夫ですか?」
『いやこれが大丈夫にみ……あ。』
『あ、あの…うっぷ』
江「とりあえずトイレに入って!!」
(吐くまで飲むなよ!!!間に合って良かったけど!!!)
とはいえ、この状況はまずい…よな…!密室に2人きりだし!
『あ、あの!聞くか迷ったんですけど1ついいですか?』
(ん?何だろう…?)
『声優の江口拓也さん…ですよね…?』
(やっぱりばれてたか…!)