第1章 あなたは…?
『』私「」あかり
その日私は会社の付き合いで居酒屋にいた。
そんなにお酒は強くないって言っているのに飲ませてくるから、いつもベロベロになって気づけば自分の家で転がっている。
でも、今日は違った。
その日はいつもより酔っていた。
急に尿意に駆られ急いでトイレに駆け込もうとしたのに
『あれ?まっすぐ歩けな…』
?「おっと、大丈夫ですか?」
『あ、すみませ……ん?』
倒れかけた身体を支えてくれた人の顔は自分の目線よりずっと上にあり、見上げると……あれ?
一瞬思考が止まった。
というか、酔いが醒めた。
あまりにも私が見つめるものだから相手も気づいたのだろう。
すみません。と軽く頭を下げ去って行ってしまった。
『あれ、もしかして。』
あれから数日後
『なんてことがあってさ~って聞いてる?』
「はいはい、お得意の夢女子様ですか?」
『違うよ!本当なんだってば~てか、お得意?』
「あんたそろそろ鍵閉めた方がいいよ」
『ア゛ーーーー!!!』
「まあ、ここに書いてないって事は本当なんでしょ?」
『はい、、あの、そろそろ…それを……閉じては頂けないでしょうか。』
「えー、面白かったのに。で?何か話せたの?」
『いや、何も…。本人って確証も無いし』
「じゃあ、今日そのお店行こっか!」
『……へ?』
「行ったらまたいるかもしれないじゃん~」
『そんなうまいこと……。』
居酒屋
『あったわ…。本当にいるよ…。』
「えっwww」
『超能力者ですか?』
とりあえず近くの席に座り一般人を装った。
が、しかし私は……そう、お酒が弱い!
『トイレ行ってくる……気持ち悪っ』
「おーー、いってら~
ん?あのお兄さんも行ったじゃん。」
(うー、一杯だけにしとくんだった。。)
?「あの~大丈夫ですか?」
『いやこれが大丈夫にみ……あ。』
『あ、あの…うっぷ』
?「とりあえずトイレに入って!!」
『すみません。服汚れていませんか?』
?「あー大丈夫だよ。それより無理やりトイレに押し込んじゃってごめんね?ケガは無い?」
『あ、はい!大丈夫です!』
?「じゃあ、行こっか!ここに男女2人でいるのも…」
『あ、あの!聞くか迷ったんですけど1ついいですか?』
?「うん…?」
『声優の江口拓也さん…ですよね…?』