第7章 キミだけのSMILEに
あなたside
同棲生活を始めて数日が経ったある日
私は仕事が終わって帰ってきていた。
(あ、ご飯作らなきゃ)
髪を結んで、エプロンをつけて……
ガチャッ
帰ってきた…!!!
『おかえりなさ……えっ』
江「ただいま〜 あ、2人連れてきちゃった」
てへっと言わんばかりの顔をしている。
斉「お邪魔しま〜す!」
西「お邪魔します〜 この前は大丈夫だった?」
『あ、はい!ありがとうございます。』
倒れた事か、特定の事か分からなくて曖昧な返事しか出来なかったけど大丈夫だろうか。
『今帰ってきたばかりで何も無いけど大丈夫??』
江「あっじゃあ、みんなで飲もうか!」
そう言って冷蔵庫からお酒を出して並べている。
『おつまみ作ろうか?』
江「えっいいの!?やった!!!」
2人にきぃちゃんのご飯食べてもらいたかったんだ〜と言いながらニヤニヤしている。
西「2人で先に始めちゃっていいですかー?」
江「おう!好きなの飲んでいいぞ〜」
カンパーイと聞こえてきた。
乾杯の声すらイケボだよ……。
『よし、できた!手伝ってくれてありがとう!』
江「いいのいいの〜♪」
今日はご機嫌だな〜!鼻歌歌ってるよ笑
『その曲知ってる!』
江「あっ歌ってた?笑
じゃあ、何の曲か当ててみて?」
『TrignalのESCOLTA…!』
江「せいかーい…!」
ちょっと悔しそうな、でも嬉しそうな顔をしていた。
『私ESCOLTA好きなんだ〜』
江「何で〜?」
すごく興味津々な顔してる。
『曲調が好きっていうのもあるんだけど…。
SMILE PARTYの時に歌ってたでしょ?
あの時の"キミだけのSMILEになりたいです"がずっと忘れられなくて…///』
江「……///」
2人とも真っ赤になって固まっていると
斉「2人ともおつまみまだ〜?」
西「ぱいせーん早くして下さーい」
酔っ払いがきた……。
江「はいはい、出来たから2人ともあっち行け…!」
斉西「「はーい」」
江「あ、そうだ!」
そう言うと近づいてきて
「キミだけのSMILEになれましたか?」
『/////』
耳元でそう囁いて作ったおつまみをテーブルまで運んでいった。
私…生きてるよね……?