第5章 分かっていたはずなのに
仕事が終わり事務所に向かうときぃちゃんがいた。
幸い家には誰も来なかったらしい。
でも、家が特定されてしまった以上あの家に返す訳にはいかない。
答えは1つしか無かった。
江「マネージャー、彼女と同棲します。」
すぐにOKが出た。
一旦彼女の家まで送り荷物を纏めてもらった。
様々な手続きは僕と彼女の休みが被った日にする事にした。
付き合ってすぐに同棲するのは少し怖かったけど不測の事態だ。
僕が守るって言った以上責任は果たさないと…!
2人である程度の荷物を纏めて家を出た。
『改めて拓也くんの家を見ると大きいね…!』
江「やっぱりそう思う?笑」
『うん!いいなぁ』
江「でも、これからはここに2人で住むからきぃちゃんの家にもなるんだよ…?」
『あ、そっか!!これからよろしくお願いします!』
彼女は深々とお辞儀をして、照れたように笑った。