第4章 先輩の意外な一面
お友達として始まった奇妙な関係。
『先輩どこ行ってたんですか!??今日遊ぶって約束しましたよね?』
日「あ~、すみませんねぇ。来る途中でAmazingな物を見つけましてね?それを…」
『Amazingで誤魔化す時は嘘ついてるって知ってるんですからね!???本当は何してたんですか??』
日「バレてしまいましたか!いやぁ正直に言いますと台本を読んでいたら思ったより時間が経っていましてね…」
『先輩って演技はすごいのに嘘は下手ですよね。
誰でも分かるような事しか言わない。』
日「おや?段々私の事が分かってきましたね~。褒めてあげましょう…☆」
『まだ、あなたの半分も理解できたとは思っていませんけどね…。』
日「私の事そんなに知りたいですか…?」
気づけば先輩の顔は私の目の前にあった。
『……///』
日「おや…?顔が真っ赤ですよ?」
『誰のせいだと思っているんですか…!』
日「私です…?」
いつもより声が低くてドキッとしたなんて絶対に言えない///
いつものように高笑いしている先輩の耳が少し赤かったように見えたのは気のせいだろうか…?
楽しい時間はあっという間というのは本当らしい。
『あ、もうこんな時間だ…!』
日「おやまぁ、早いですねぇ…」
明らかしょんぼりしてる!
『あの、先輩…!次のお休みはいつですか??』
日「…!次の休みですか~では、3日後なんてどうです?」
『大丈夫ですよ!!』
さっき一瞬すごい嬉しそうな顔したよね!?
先輩反則だよ…!
日「どうしたんです?ニヤニヤして…?」
『い、いえ、先輩がかわいい顔してたのでつい…はっ!!』
日「おや?そんな顔していました…?」
そういうと両手で自分の顔をムニムニ触っていた。
『かわいい…。…はっ!!』
日「私も男なので可愛いよりかっこいいって言われたいですねぇ…。(´-ω-`)」
すねちゃったかな…?
『かっこいいですよ?舞台に立っている時も、fineとしてステージに立っている姿も、、私は全部好きです…!』
あ…!!今我ながらすごいことを…!
チラッと伺うように見上げてみると、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。
『先輩?』