第2章 私の事は覚えていますか…?
☆あんずちゃん登場します。
演劇部の見学も終わり、私達は入部することに決めました。
あの日出会った変態…ではなく日々樹渉先輩はそれ以来会えなくて、以前言いかけていた言葉を聞けずにいました。
(あなた…とても美しいですね。よければ…)
続きが聞きたい…。
どこに行けば会えるのだろう。
去年転校してきたというプロデュース科の先輩であり、ESのP機関に所属しているあんず先輩に相談してみる事にした。
『あの!先輩!!』
あ「はっはい!」
『あ、すみません…えっと…日々樹先輩に会いたくて…
どこで会えますか?』
あ「(きょとん) あー、あの人神出鬼没だからねぇ…
今度fineの出演イベントがあるから見学に行く?」
『えっいいんですか!?』
あ「うん、話は通しておくから。また、連絡するね!」
そう言うと足早に去っていった。
数時間後
『あ、先輩だ』
ホールハンズに一通のメールが届いた。
そこにはイベントの詳細など丁寧に書かれていて、先輩も着いてきてくれるらしい。
『忙しいのにいいのか!?』
イベント当日
あ「こっち!」
『はい!今日はありがとうございます。』
あ「お礼はいいよ。その代わり色んな人の動きを見てしっかり学んでね!」
『はい!』
イベントが始まった。
やっぱりfineはすごい…!
『日々樹先輩…』
あ「……。」
数時間後
『今日はお忙しいのにも関わらずありがとうございました!』
あ「いいよいいよ笑 これから楽屋に行くけど一緒に行く?」
『えっいいんですか?わぁーい(*^▽^*)』
姫「あ!あんずだ~!!あれ?その子は誰?」
日「おや~?いつぞやの新入生さんじゃありませんか。」
伏「日々樹様のお知り合いですか?」
日「知り合いというほどでもありませんがねぇ…。」
(あ、日々樹先輩の中で私は知り合いでもないんだ。
じゃあ、なんであの時…)
『…っ』
あ「きぃ?」
ここからの記憶は曖昧だ。
ただひたすら走っていた気がする。
気づけば知らない景色が広がっていた。
?「こんな所にいたんですねぇ。」