第1章 いるはずのないひと
『』私 「」あかり
今日は夢ノ咲学院の入学式!
もちろんプロデュース科である。
今年新設されたばかりではあるが、倍率はすごかったらしい。
さすが夢ノ咲!!!
入学式も終わり数日経ったある日の事…
『部活決めたー?』
「いや、まだだよ!」
『じゃあ、見学一緒に行こうよ!行ってみたい部活あるんだよね~』
「いいよ!ちなみに何て部活?」
『演劇部!!!』
「あ、去年すごい人いたよね!見に行ったことあるよ!」
これが後に、あの人…日々樹渉さんと出会うきっかけとなるのでした。
授業も終わりあかりと演劇部の見学に来た時だった。
『失礼しま…
?「なんで…なんで変態仮面がいるんだよー!!!!」
?「友也落ち着け。俺も理解できていないが、こいつなりの理由があるはずだ。」
「あ、あの…」
?「む、あぁもしかして新入生か?
すまない。今取り込み中でな、またあとで来てくれるか?」
?「良いじゃありませんか~!北斗きゅ~ん♪
せっかくの入部希望者ですよ?返してしまってはもう来てくれないかもしれませんしね~あっははははは☆」
真「来てくれなくなったらあんたのせいだからな!!!
うぅ…せっかく卒業して会う機会も減ったと思ってたのに…」
氷「すまない、新入生。こいつをどうにかするまでそこにいてくれな
「ああ!!!」
氷「む??」
「この人去年の3年生ですよね?」
氷「あぁ、そうだが… いきなり大声を出さないでほしい。
友也が気絶してしまった。」
「あ、すみません… つい嬉しくて。」
氷「いや、構わない。たぶんこいつと会った事もあってストレスが…」
日「ひどいですねぇ」
なぜこの人がいるのだろう。
そもそも制服を着ていなければ入れないはずじゃ…
そんな疑問はこの人の言葉によりどこかへ行ってしまった。
日「あなた…とても美しいですね。よければ……
いえ、このような事初対面の人に言う事ではありませんね。
あ、お詫びにバラをどうぞ!よく似合っていますよ!フハハハハ」
『あ、はい…』
氷「おい、新入生が困っているぞ」
日「おや、これは失礼。では鳩を!」
氷「だからやめろ」
(賑やかだな~)
さっきあの人は何を言おうとしていたんだろう。
それがわかるのはそう遠くないのかもしれません。