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【ヒロアカ】幸せな恋の諦め方【轟焦凍】

第12章 存在意義とゆらめき【原作編(仮免)】



オールマイトの引退により、近日ニュースではヴィランの活発さが目立つようになってきた。

そしてヒーロー育成学校である雄英は、ヴィラン襲撃の保護のため全寮制が導入されることになった。

それは、特別にA組B組に限ったことじゃなかった


(.....全寮制か)


私が熱で倒れ意識が朦朧している中、世間はそれぐらいピンチであったことがいまだに実感が湧かない。

ただ、あの時にヴィランのこと。忘れていたというわけではなわけじゃなかった。

あのような人たちが今後も増えていく可能性があるというならば、そうなるのも仕方ないだろう。

寮生活についてだが、父にもそのことが伝わり、急遽家庭訪問のためにこちらへ来る予定だと父から久々に連絡が来た。

いつそんな連絡が?と思ったが

雄英から緊急連絡先で伝えた父の番号宛にすぐ連絡がきたらしい。

そして、

それと同時に

『.......あの、写真の、』

病院で久しぶりに父と再会した際に紹介したいと言っていたその女性も一緒に来ることが決まった。

寮生活が始まってしまったらなかなか外出許可が降りられなくなるということでこのタイミングが丁度いいとのことみたいだ。


(.......どう、しよう)


日程に関しては家庭訪問の前日に挨拶しておこうという話になったが、正直複雑な心境のまま、顔合わせをすることになってしまい申し訳ない気持ちになる。


そうして当日、

待ち合わせで待機し、初めての顔合わせをした。

『あ......』
「はじめまして、沙耶ちゃん」

にっこりと笑う彼女は化粧で纏い綺麗な服装で父と共に挨拶しにきた。


「私、今この人と付き合ってもらってます。よろしくね。」

気さくに話してくれる女性で握手を求められたので手を差し伸べた。

ぎこちないながら握手をかわして久しぶりに外食をすることになった。

第一印象は気さくな人だった。

後ろ姿に映る父とその女性は本当に親しげで、その女性は無意識にも父の腕を絡み、距離が近いように感じる。


その光景が良くも悪くも印象に残っていて、なんとも言えない気持ちになった。



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