第11章 逃走と真実【原作編(合宿/神野)】
※???視点
たまたま、見かけた品物。
そいつが持っている手紙に見覚えがある名前が書いてあった。
「轟焦凍」
知り合いという仲だけではない雰囲気が、手紙の内容に書かれていた。俺にとっては何度も目にした名前だった。
(っくく・・・おもしれぇ)
轟焦凍、
失敗作の俺の代わりとして育てられた人形品。体育祭の映像でもしっかりとこの目に焼き尽くしていた。
俺はそいつの人形を殺す機会がないか、いつも考えてた。そう思ってた頃に出会った。
面白いおもちゃを見つけた。
なぁ、焦凍
せいぜい頑張るんだなぁ
そして、願わくばエンデヴァーを連れてきてくれよ。
もしそうしてくれたら、お礼にアイツの目の前で、お前を殺してやるよ。
ああ、早くお前の面をみてぇ。操り人形でしかないお前の哀れな姿がな、
笑いが止まらなかった