第5章 突撃シュリンプ!【Floyd】
「あの薬は、元がゼロ…つまり彼女がフロイドに全く気がない状態であれば、すぐに態度が激変してベタ惚れ状態になるはずなんです。しかしあのように全く効果が現れないということはやはり、そうとしか考えられません。」
「あは、やったぁ」
やっぱり小エビちゃんはオレのこと好きなんだ。
じゃあなんで逃げんの?
「よかったではありませんか。"小エビちゃん"はフロイドが好きだそうですよ」
「ええ、その点に関しては間違いないかと。問題は監督生さんはフロイドに気があるにも関わらず、告白を断ったということです。」
「いやそれ。オレのこと好きなのにー、付き合うのはムリってこと?何それぇ」
うーん、と男子3人は唸る。
「そういえば、フロイドは毎日必ず1回は監督生さんを"絞めて"コミュニケーションをとっていましたが…もしかしたら、フロイドの日頃の言動に何かしら理由があるのかも知れません。」
「成程、ジェイドの言う通りだ。ではここ最近、フロイドと監督生さんの間に起こったことを整理して問題点を炙りだしてみるのはどうです?」
「え〜オレ小エビちゃんに何かしたっけぇ?」
こうして、オクタヴィネル夜の男子会が幕を開けたのだった。
・・・