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【HQ】喧 嘩 止 め た ら 殴 ら れ た !

第1章 喧嘩止めたら殴られた。





 そして翌日の朝、私は学校の廊下を俯きながらのそのそと歩いていた。
 今日世界で一番学校行きたくないって嘆いてるの多分私です。私以外認めない。異論も認めない。もう何も聞きたくない。誰も近づいて来ないで。

 理由は単純だ。昨日のあの一件、あの状態から起こるあらゆる私の私生活への損害の確率や可能性をもとに起こりうる最悪の出来事を仮定した考えを星の数ほど用意したカードの中から一枚を引いたはずなのに一枚引いたら不運なことにカードが大量にあり過ぎたせいで一枚引いたことによってその周りのカードが不運にもこぼれ落ち結果そのカードも加算されてしまったせいであの時最悪の出来事を仮定したカードを一枚だけ取ってその場で消費するつもりがまだ手持ちにはまだその最悪の出来事を仮定したカードが大量に存在しているこの状態が皆にはわかるか? もう分かんなくていいよ。そんなこと考えるだけで疲れちゃう。もうほっといてくれ。
 だから今日から私の身体の一部として頬には湿布が貼ってある。

 昨日、家に帰るとお母さんに「それ、どうしたの?」と聞かれたので「あ゛ー、………野良狐に引っかかれた」と、適当に言ってみたら「そう、いつかやると思ってたわ」と言われ、私への心配の言葉もなしに会話が終了した。……お母さんは、私を一体何だと思っているんだ。

 さすがにそのまま顔にあんな真っ白な湿布をはるなんてことはしない。一回湿布を肌色に塗ってやろうかと思ったがやりかけた途中で弟にかなり引かれたのでお姉ちゃんとしてここは静かにそっと私は肌色のペンを置いて家を出た。


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