第9章 大阪にて…
「本当に興味ないんだな?」
椿が聞くと土門は頷く。
「うん、興味がないのは嬉しいよ。俺は女だけど、くれぐれも他の人にバラさないでほしい。」
椿は頭を下げる。
「興味がないのは嬉しいってどういうことだ?」
風丸が疑問に思って聞く。
「だって興味がないってことは、俺が女でも男でもいいってことじゃん。女扱いされるのが嫌いなだけでみんなが俺を女と思ってても別にそこはいいから。」
椿は説明した。よく意味はわからなかったけど、女扱いさえしなければ基本的には何の支障もないことを理解する男子たち。
「ところで、土門は何でここに?」
「あぁ、もう出発だって言ってたから呼びにきたんだ。」
「それを早く言え!」
みんなでキャラバンに戻り大阪へと出発した。