第7章 漫遊寺中サッカー部
椿はベンチに下がり、木暮が試合に出る。
でも木暮は動くことができない。
吹雪のエターナルブリザードすらキーパーのデザームに片手で止められてしまう。
雷門イレブンはどんどんボロボロになっていく。
木暮はボールを避けまくる。
「木暮くんって、見えてるからこそ完璧にかわすことができるのかも。」
秋が言った。
「そうだな。見えてないと当たって怪我してるはずだ。俺みたいにな。」
椿も同意する。
もう立ってるのは木暮だけ。
そんな中、デザームは10日後にまた試合をしてやると言い出した。
そして、強力なボールを放つ。
吹雪も吹き飛ばされ、他のみんなも近寄れない。
木暮は逃げるが、途中倒れている壁山に躓き、その回転力により竜巻が起きてボールの勢いを止めた。
その時の土煙に紛れてイプシロンは消えていた。
みんな何もできてないことを悔やんでいた。
その中でも特に吹雪は完璧にならなければと自分を追い込んでいた。