第7章 漫遊寺中サッカー部
夜、椿はいつも通り1人で練習するためにグラウンドに来ていた。
と言っても、今日の試合で足を捻挫してしまったから練習はできないのだけれど、ボールを持って来ていた。
そこで円堂ともう1人、赤毛の男の子を見つけた。何を話しているかもわからないし、隠れて練習にきたことを知られたくない椿はそのままキャラバンに戻った。
円堂はその赤毛の男の子、基山ヒロトとサッカーをしようとパスをするが受けてもらえず自分でボールを取りに行く。振り返るとそこにヒロトの姿はなかった。
翌朝。漫遊寺中を出る際、木暮の姿がなかった。最後の別れが出来なくて春奈は少し悲しみを感じた。
が、雷門に向かう途中のキャラバンには木暮がいたのであった。