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彼らとサッカー【イナイレ】

第7章 漫遊寺中サッカー部


「あの!木暮くんも試合に出してください!木暮くんもサッカー部員です。お願いします!」

「そうね。とりあえずはベンチに入ってもらえる?」


春奈の申し出に瞳子が答えた。

でも当の本人が怖気付いている。


「私、信じてるから」


春奈のその言葉に木暮は揺れる。


「あぁ、俺も信じてる。お前すげぇもん。大丈夫だって。」


椿も付け足す。

怪我をしている目金に変わり、木暮がベンチに入る形で試合が始まる。

イプシロンは完全にフォワードを封じるために吹雪と染岡にそれぞれ2人のマークが付けた。

そのため、一之瀬がスピニングショットでシュートを打つ。
が、それをそのまま2人が打ち返してゴールに向かう。


「北条!!」


少し上がっていた塔子と壁山が間に合うか微妙な位置。


「睡拳、槍の森」


それでも椿は吹き飛ばされてしまう。
その隙に走ってきた塔子と壁山によってそのボールはゴールに届かなかった。しかし、椿は立ち上がらない。


「きーくん!」


吹雪が駆け寄った。
椿の左目だけから涙が出ていた。


「もしかして、きーくん、左目治ってない?」

「んなわけねーだろ。」


吹雪は本当に痛みが無いのか確かめるために右手を上げて椿の左目に触った。


「っ!」


椿は痛みはないものの吹雪に触れられて驚いたようだった。


「北条、まさかお前、見えてないのか?」


普段からゴーグルをして視界を狭めている鬼道だからこそわかったのだ。
鬼道の言葉に雷門イレブンは椿を見る。


「きーくん?」

「見えてないわけじゃない。ぼやけてるだけ。」

「なんで隠してたの?」

「右目見えてるし。」

「北条くん、交代よ。木暮くん、北条くんのポジションに入って。」
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