第5章 白恋中サッカー部
「ごめん。ちょっと意地悪した。ふふっ、そんなに焦ることないだろ。あー、面白い。」
椿はなお笑う。
「別に見られても大丈夫だし。」
「あのね、そういうところがきーくんの悪い癖だよ。昔から言ってるでしょ、もうちょっと気をつけてって。」
吹雪は椿の足を蹴る。
「ちょ、痛ぇよ。蹴んなって。」
「吹雪は知ってたのか?」
風丸が聞くと、椿と吹雪が同時に頷いた。
「まぁ、とにかく。このことは他の人には内緒な?頼む。」
椿は風丸と一之瀬に頭を下げた。
「もちろんだよ!女でも男でも北条は北条だろ?関係ないさ!」
「そうだな。」
一之瀬は椿の肩に手を乗せ言い、風丸もそれに頷いた。
「ありがと。」
それから4人は教室へと戻る。