第5章 白恋中サッカー部
みんなが練習をし、その間椿がマネージャーの仕事を手伝うという生活が数日続いた。
そして、やっと椿の目が完治した。
「今日から練習参加か?」
「ん?あぁ。なんか、みんなとちゃんと練習すんの初めてな気すんな。」
「いつも寝てたからだろ。」
「そだな。」
椿は風丸とそんな会話をしながらスノーボードの板を足にセットする。
「きーくーーん!!」
吹雪が椿が準備をしてるのを見て下から声をかけてきた。
「はやくー!!」
椿は吹雪に向けて手を上げ、合図する。
そして勢いよく滑って行った。
「円堂、あぶねぇよ?」
椿は下る途中でよろけてる円堂を助ける。
「北条、ありがとな!」
「あぁ。じゃーな。」
椿は円堂の横をすり抜けてまた勢いよく滑っていく。
「円堂!大丈夫か?」
「風丸、お前北条と一緒に滑るんじゃなかったのかよ。」
「そのつもりだったんだが、あいつ速すぎる。」
風丸と円堂はすでに一番下まで滑って吹雪と何かを話している椿を見た。
「実はあいつ、いろいろすごいよな。」
「うん。」