第5章 白恋中サッカー部
「あれ?北条くんは?」
選手に声をかけて戻ってきた秋が椿がいないのに気づいてキョロキョロ周りを見渡す。
「寝に行きましたよ。またなんか必要になったり、夕飯作るときは手伝うから呼んでくれって言ってました。」
「そっか。無理させちゃったかな?」
マネージャー3人でおにぎりを選手のところに持っていく。
「春奈、北条は手伝ってたか?」
鬼道が近くを通った妹の春奈に聞く。椿がマネージャーの手伝いをする様に仕向けたのは鬼道だったし、気になったのだろう。
「うん!北条先輩すごい上手に作ってて、私よりも上手だったし。」
「そうか。ところで、その北条はどこにいる?」
「寝るって言って、キャラバンに行ったよー」
春奈は自分の仕事に戻っていく。