第5章 白恋中サッカー部
「北条くん。暇?」
「うん、暇じゃないと言えば嘘になる程度に暇。」
「それよくわかんない。」
「俺も。」
秋と冗談を交わし、笑い合う。
「鬼道くんがね、『今日はきっと北条も起きてるだろうからマネージャーの仕事を手伝わせてみろ』って。悪いんだけど手伝ってもらってもいい?洗濯物とか多いから人手が欲しくて。」
秋に言われて椿はあくびをしながら立ち上がる。
「眠かったら寝てていいのよ?昨日も体調崩してたくらいなんだし。」
「いつもよりは眠くないから平気。」
椿はそう返して秋が歩き始める前に1人でスタスタと歩く。
「秋、行かないの?」
「行く!」
秋は椿を追いかけて隣に並ぶ。椿は秋が隣に並んだのを確認すると歩き出す。